墓草むしりは、ずっと同じ体勢で作業をしなくてはならないので、少々つらいですよね。そんな墓草むしりは、道具や方法に凝るだけでも、負担を軽減することができます。
今回は、墓草むしりの方法や雑草対策についてまとめました。お盆でお墓参りをしたいと思っている方は必見です。
お墓の草むしりをする方法
墓草むしりは、自分の庭の草むしりとは異なった注意事項がいくつかあります。また、草むしりをする際には適した時期や必要な道具があるのです。この項目では、草むしりの方法について説明します。
お墓の草むしりをする時期
雑草が生える時期は、春から夏にかけてです。特に梅雨明けは、雑草が成長しやすい時期です。雑草が成長しやすい時期に抜くことで、一気に草を無くすことができるでしょう。また、梅雨の土が湿った時期は、草が根っこごと抜けやすくなります。
お墓の草むしりをするときの注意事項
墓草むしりをするにあたって、いくつかの注意事項があります。
ひとつ目は、お墓を傷つけないということです。墓草むしりには、鎌や熊手などの金属類のものを使用することがあります。お墓の近くで使用することで、墓石が傷つく可能性があります。使用する際は、十分に気をつけましょう。
ふたつ目は、他のお墓の雑草には手を付けないということです。他のお墓に立ち入ることはマナー違反であるという考えが強いので、親切心でも草むしりはやらない方がよいでしょう。
お墓の草むしりをするときに準備する道具
草むしりをする際に必要なものは、以下のとおりです。
- 軍手
- ねじり鎌
- 熊手
- 日焼け止め
- タオル
- 帽子
- 虫よけスプレー
- 飲み物
- ゴミ袋
- 長袖、長ズボン
熊手やねじり鎌といった専用の道具はネットショップ以外に、ホームセンターでも購入が可能です。気軽に購入できるので、揃えておいたほうが、作業が捗って便利かもしれません。
抜いた雑草の処分方法
抜いた雑草は、雑草置き場に捨てましょう。管理者の許可が出てない限り、抜いた雑草をそのまま墓に捨てることは控えてください。
雑草置き場がなかったときは、持ち帰りましょう。持ち帰ったあとは可燃ごみに出すか、乾燥させてから深く埋めてください。
お墓の雑草を次からラクに対策する方法
道具や時期に凝ることで草むしりを楽におこなうことができるとはいえ、やはり除草の作業はつらいですよね。この項目では、そんな墓草むしりをもっと楽にする方法をまとめました。
除草剤を使う
除草剤と一口にいっても、さまざまな種類があります。顆粒タイプの除草剤は、効果が表れるのは遅いですが、長時間効果が続くというメリットがあるのです。除草後に散布することで、雑草が生えにくい土壌を作ることができます。
液体タイプは葉や茎に直接かけて使うもので、すぐに効果が出ます。雑草が生い茂っているような場所に有効です。
防草シートを使う
防草シートとは、除草後の平らになった土地に使用する布でできたシートのことです。防草シートが飛んできた種や日光を防ぐことで、草が生えるのを防ぎます。
除草効果以外にも、ぬかるみができにくくなるなどのメリットもあるのです。業者に相談して防草シートを敷いてもらうケースもありますが、自分で購入して敷くことも可能です。
玉砂利を敷く
玉砂利を敷くことで、土に届く太陽の光を遮断し、草の成長を防ぐことができます。また、防草シートの上に玉砂利を置くことで、玉砂利が土に埋まらず防草効果をより高めることができるのです。
固める土やコンクリートで埋める
固める土やコンクリートは耐用年数も長く、長期間の防草効果が期待できます。しかし、ひび割れなどが発生した場合、割れ目から雑草が生えてくるおそれがあるのです。そのため、除草剤などと併設して使用するとよいでしょう。
【禁止】塩をかける
塩は除草効果があり、どこの家庭にでもあるので気軽に除草ができますが、お墓周りでは使用しない方がよいです。
塩はコンクリートや墓石を腐食させることがあるため、墓石がボロボロになるおそれがあります。また塩が溶けて流れてしまうと、近くの畑や地下水などに影響を及ぼしてしまうでしょう。以上の理由から、お墓周りで塩をまくのはやめるようにしてください。
お墓に生える雑草について
「影響を及ぼさなければ、お墓の草むしりをしなくてもよいのでは?」という意見もありますが、墓草むしりをサボると悪影響を及ぼしてしまいます。どのような雑草が、どういった悪影響を及ぼすのかを確認してみましょう。
どんな種類の雑草が生えるの?
お墓によく生える雑草は、以下のとおりです。
・ドクダミ
小さくて白い花が咲く雑草です。ドクダミは除草したときに独特なにおいを発するので、除草の際に気分が悪くなることがあります。また、生命力が強い雑草で、除草の際にドクダミのかけらが残っていると、そこからまたドクダミが生えてきます。
・ススキ
白っぽく、稲穂のような形をしている雑草です。茎は直立しており葉は先が鋭く曲がった形をしています。触るとチクチクして、ケガをするおそれが高いのです。
・スギナ
ツクシの葉っぱの部分にあたる草で、ツクシから風で胞子を飛ばして広がる雑草です。茎のところどころに養分を蓄え、折れ残った茎から再生します。その生命力の高さから、難防除雑草と呼ばれています。
お墓の雑草をそのままにしてはだめ?
お墓の草をそのままにすると景観が悪くなるだけではありません。害虫が発生して人体に影響が及ぶほか、伸び切った雑草が隣のお墓に侵入して、周りのお墓の景観を壊したり害虫の被害に遭ったりすることもあるのです。
お墓が遠くて雑草駆除ができない!
お墓のある場所が遠方である場合、なかなか草むしりはできませんよね。その場合、業者に相談してみましょう。草むしりを代行してやってくれるほか、防草対策を提案してくれる業者もあります。
まとめ
ここまで墓草むしりの方法や雑草を放置するデメリットをあげていきましたが、自分で草むしりをするのは面倒だったりお盆の時期の暑い日にやるのは気が引けたりと、なかなか気が前に進みませんよね。
そんな時は、弊社にご連絡ください。皆様の代わりに草むしりをさせていただくほか、お客様のお悩みにあった雑草対策を提案させていただきます。コールセンターでのご相談は無料なので、お客様のお悩みをどんどん聞かせてください。
ご自宅で草むしりや草刈りをしたものの、「雑草ってどうやって処分するんだろう?」と、雑草の処理に困ってしまった経験はありませんか?少しの量ならまだしも、大量の雑草ともなると放置しておくわけにもいきませんよね。
そこで今回は、いくつもある雑草の処分方法から、おすすめの3つの方法をご紹介します。ご自身の状況や目的にあわせて、よりよい処分方法を選んでみましょう。また、本コラムでは処分時に困ることがないよう、処分の手順だけでなく注意点などもご紹介していますから、最後までチェックしてみてくださいね。
雑草の処分方法1.可燃ごみとして出す
手っ取り早く雑草を処分したいなら、可燃ごみとして出してしまうのがおすすめです。雑草をまとめて可燃ごみ袋へ入れ、指定されたごみ回収日に出しましょう。処分費用もゴミ袋の代金だけで済む、お得な処分方法です。
また、雑草は乾燥すると体積が小さくなるため、雑草を放置し乾燥させることで1枚のゴミ袋によりたくさんの雑草を詰めて捨てることができるようになります。処分までに時間がかかってもよいのであれば、更にお得に雑草の処分をすることが可能です。
ただし、各自治体によってごみの分別や回収のルールは異なります。雑草を可燃ごみとして出すことを禁止されていたり、一度に大量のごみを出すことを禁止されていたりする地域もありますから、必ずお住まいの地域のごみ回収ルールを確認するようにしましょう。ごみ回収のルールは市町村のホームページ等で確認することが可能です。
雑草の処分方法2.土に埋めて堆肥にする
次に紹介するのは、雑草を土に埋めて堆肥にするという方法です。この方法はまったく費用がかかりませんから、もっとも低コストな処分方法といえるでしょう。方法も、雑草をよく乾燥させてから地中に埋めるだけ、といたって簡単です。ただし、この方法にはいくつか注意点がありますので、以下にご紹介していきます。
土に埋めるときの注意点
雑草を土に埋めて処分するなら、これから紹介する2つのポイントに注意しましょう。まず1つ目に、雑草はしっかり乾燥させておくこと。ご存知のことでしょうが、雑草の生命力には目を見張るものがあります。抜いたばかりの雑草は生命力を失っていませんので、そのまま地中に埋めてしまうと、再度地中に根付いてしまうのです。
しっかりと乾燥させた雑草であれば、ほとんど生命力が残っていませんから再び根付く可能性は低いといえます。雑草を埋める場合はしっかりと乾燥させておくこと、それが1つ目のポイントです。
そして2つ目ですが、雑草を埋める深さも重要なポイントといえます。しっかり雑草を乾燥させていたものの、わずかに生命力が残っていた……そんな場合、雑草の種子から新たに発芽するといったことがあるかもしれません。
しかし、雑草を地中深くに埋めておけば土の重さを利用して発芽を抑えることができるのです。雑草を埋める場合には最低でも20cm、可能であれば40cm以上の深さに埋めるようにしましょう。
本格的な堆肥を作ることも可能です
堆肥(たいひ)というと牛や鳥の糞を用いた動物性の堆肥のイメージが強いかもしれませんが、雑草を使った”植物性の堆肥”というものがあります。植物性の堆肥は効き目こそ穏やかですが、土中の栄養素や微生物のバランスに影響を与えにくいため、育てたい作物の健康面を考える方へおすすめの堆肥なのです。それでは、以下に作り方をご紹介いたします。
用意するもの
・乾燥させた雑草 (用意できるだけ)
・土 (雑草に対して半分ほどの量)
・米ぬか (油粕でも代用可能、土に対して10分の1ほどの量)
・ビニールシート
作り方
1.雑草から根っこや枝などの不要物を取り除きます。
2.雑草と米ぬかを混ぜましょう。水を含ませながら足で踏みつぶすと、よく混ざり合います。
3.雑草と米ぬかを混ぜたものに土を被せます。10cmほどの厚さをもたせましょう。
4.上からビニールシートをかけて保温します。
5.一か月毎にかき混ぜます。下から空気を含ませるようにかき混ぜるのがポイントです。このとき、嫌なカビ臭いニオイがしますが問題はありません。これを数か月間繰り返しましょう。(目安は5~6か月)
6.雑草が完全に土になり、嫌なニオイがなくなったら堆肥の完成です。
こうやって作った堆肥は、これから育てたい作物の土作りに使用したり、追肥として現在育てている作物の土に撒くことも可能です。雑草を使った堆肥で、ぜひ家庭菜園を楽しんでみてください。
雑草の野焼きは禁止されている?
焼却施設以外でごみを燃やすことを「野焼き」といいます。面倒な雑草の処分、燃やしてしまえば楽なんじゃないだろうか……?そう思われるかたもいるかもしれませんね。
しかし、野焼きは法律で禁止されている行為です。野焼きをおこなった者には5年以上の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科せられてしまうという大きな罰則も存在します。
それに加えて、野焼きは煙による悪臭や有害物質による大気汚染も深刻です。人々の健康に被害を与えかねない行為であり、近隣住民へ多大な迷惑をかけてしまうことになるのです。
安易な気持ちで野焼きをしてしまい、大きな罰則を受けたり近隣住民とのトラブルを引き起こしてしまった……そんなことにならないよう、雑草の処分は適切な方法でおこないたいですね。
雑草の処分方法3.業者に回収を依頼する
最後に、もっとも手間やリスクがない「業者に回収を依頼する」という方法をご紹介します。業者に雑草を回収してもらえば、自分では何もせずに雑草を一掃することが可能です。
ただし、雑草の処分のみを請け負ってくれる業者はほとんどありませんので、草刈りと同時に依頼することが条件となります。草刈りは自分でやってもいいのだけど……そう思われる方でも、草刈りと雑草の処分を同時に依頼することはたくさんのメリットがありますので、以下にご紹介いたします。
業者に依頼するメリット
・手間や時間がかからない
業者に依頼するもっとも大きなメリットは手間や時間がかからない、ということではないでしょうか。とくに、範囲が広く草が生い茂っている場合には多大な時間がかかってしまいます。日頃から忙しくされていて、なかなか草刈りまで手がまわらない……そんな方はプロに依頼して楽に草刈りを終わらせてしまいましょう。
・ケガや植物かぶれのリスクがない
広範囲に草が生い茂っている場合は草刈り機などを使う場合があるかもしれません。しかし、草刈り機は使い方を誤ってしまうと大きなけがをしてしまうリスクがあります。また、皮膚が弱いかたなどはきちんと肌を保護しておかないと、植物でかぶれてしまうおそれもあるでしょう。ケガや植物かぶれといったトラブルに遭うのが心配な場合、プロに依頼することで回避することが可能です。
・雑草を保管する必要がなく、すぐにお庭がきれいになる
せっかく草刈りをしてお庭がスッキリしても、刈った雑草が何日もお庭に残っていてはスッキリしませんよね。草刈りと雑草の処分を業者に依頼すれば、作業日当日に雑草を回収し、適切に処分をしてもらうことが可能です。草刈りと草の処分を同時に済ませてしまえるのは、プロに依頼するからこそのメリットでしょう。
・雑草対策の相談ができる
何度草刈りや草むしりをしても、次々に雑草が生えてきてしまう……それはお家にお庭がある方の共通のお悩みではないでしょうか。できることなら、もう生えてきてほしくない。そんなご希望やお悩みも、プロに相談することで解決することができるかもしれません。草刈りを依頼した場合に、ぜひプロに雑草対策を相談してみましょう。
業者に依頼したときの流れ
草刈りや雑草の処分を業者に依頼してみたいけど、具体的なイメージがわかない……そんな方へ、実際に依頼した場合の流れについてご紹介いたします。
1.まずはお電話
まずは草刈りや雑草処分を請け負っている業者へ電話をかけてみましょう。雑草に関するお悩みや、費用の疑問などを電話で解消することができます。費用の見積りも電話で依頼することが可能です。
2.現地での見積り
スタッフが現地まで出向き、現状の確認と見積り費用を出します。必要となる作業や費用の内訳等の説明も受けることが可能です。
3.依頼の検討
提示された見積り費用をもとに、依頼するかどうかを検討してみましょう。また、何か不安や疑問があれば、問い合わせをして解消しておくことが大切です。
4.依頼、作業費の確定
作業内容や見積り費用に納得ができたら、さっそく依頼をしましょう。作業日は土曜日や日曜日であっても都合を聞いてもらうことができるので、相談してみましょう。
5.作業と代金の支払い
作業日当時はプロの作業員が草刈りや雑草の処分をおこないます。作業後は掃除もしてもらえるので、きれいですっきりとしたお庭になっています。作業の確認後に見積りの代金を支払い、草刈りと雑草処分の依頼は完了です。
以上の流れで、「なんとなくイメージがわいた、業者に依頼してみようかな……」そう思われましたら、弊社の「草刈りお助け隊」のご利用がおすすめです。わかりやすい料金設定と年中無休の受付対応で、多くのお客様からご好評をいただいております。雑草に関するご相談だけでも構いませんので、まずはお気軽にお電話ください。
お庭の草むしりは、いくつかのポイントを押さえた上でおこなうようにしましょう。草むしりを楽におこなうのに大事なポイントは「時期」「下準備」「道具」の三点です。
一例をあげると、一年草のうち春に生えるものは初春に、秋に生えるものは初秋に草むしりをおこなうとより楽に草むしりをおこなえるようになります。 草むしりは意外と重労働なためポイントをしっかり押さえ、工夫しておこなわないと途中で挫折してしまいかねません。
このコラムでは、草むしりをおこなうコツについてご紹介していきます。「草むしりを少しでも楽におこないたい」という方は参考にしてみてください。
「業者に依頼して楽に草むしりを終えたい」という方は、弊社にご相談ください。すばやく対応できる業者をご紹介します。
草むしりに適した時期はいつ?
雑草は大きく分けると「一年生雑草」と「多年生雑草」の二種類があり、それぞれ草むしりに適した時期が異なってくるのです。ここでは、一年草や多年草について解説しつつ、草むしりの適期をご紹介していきます。
一年生雑草について
一年生雑草は、特定の時期になると種が芽吹き、特定の時期になると枯れ、翌年にまた芽吹くというサイクルで成長する雑草です。このタイプの雑草には、春に芽吹いて秋に枯れるもの(春雑草)と、秋に芽吹いて翌年の春ころに枯れるもの(秋雑草)の二種類があります。
雑草は基本的に芽吹いた直後が一番むしり取りやすいため、春雑草であれば初春、秋雑草であれば初秋に草むしりをおこなうのがベストです。適期を逃すと葉は硬くなり、地中にしっかりと根付いてしまうため草むしりが困難になります。その場合は、枯れてむしりやすくなるまで放置するのもひとつの手です。
特徴的な見た目をしている春雑草と秋雑草をいくつかご紹介するので、これを参考にしつつ草むしりの適期を判断してみてください。
【一年草】
・メヒシバ/オヒシバ
春に発芽するイネ科の強雑害草です。漢字で書くと「雌日芝」「雄日芝」となり、雄日芝のほうが大きく育ちます。夏季が繁殖の本番で、あっという間に根を広げて繁殖します。栄養が少ない土壌に生えやすい傾向があります。
・エノコログサ
一般的には「ネコジャラシ」と呼ばれ、春に発芽して夏から秋にかけて特徴的な見た目の穂をつける強害雑草です。草丈が高くなりやすい上に繁殖力が高いため駆除がしづらいです。日当たりのよい環境を好みます。
・ホトケノザ
秋に発芽して冬を越し、翌年の春から夏にかけて紅紫色の花を咲かせる雑草です。葉の形が、仏像の座る台座(蓮華座)に似ていることが名前の由来です。繁殖力が強くてどこでも生えてくる上に、うどんこ病の伝染源になりやすいため、畑や家庭菜園をしている庭などの天敵ともいえる存在です。
多年生雑草について
多年草は、特定の時期になると種が芽吹き、特定の時期になると根っこを残して地上に出ている部分だけが枯れ、翌年その根っこから再度生えてくる雑草です。
一年草と異なり一度根付いてしまうと、放置していても寿命が尽きない限りは基本的に枯れません。それどころか、放置しているとどんどん地中に根を広げるので、時間の経過につれて除去が困難になっていきます。そのため、見つけ次第草むしりをおこなう必要がありとても厄介です。特徴的な見た目をしている多年草には、次のようなものがあります。
【多年草】
・スギナ
春の風物詩のひとつである、土筆(つくし)が生えてくる雑草です。実は土筆はスギナの繁殖方法のひとつで、土筆から胞子を飛ばすことで新たなスギナが生えてきます。その上、根っこからも次々と新しいスギナが生えてくるため、繁殖力が非常に強いです。
さらに、スギナは根っこを途中で切ると、そこから分裂して根っこがさらに増えていくという厄介な性質があります。しかし、スギナの根っこは地下30cm以上の深さまで伸びるため、草むしりをすると必然的に根っこが途中で切れてしまい、余計に根っこが増えてしまうため駆除しきるのは困難を極めます。
・タンポポ
黄色い花を咲かせ、しばらくすると種子がついた白い綿毛を飛ばして繁殖する植物です。タンポポといえば、かわいらしい黄色い花を咲かせる春の風物詩というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、実際は繁殖力が強い上に、かなり深い根を張るため、駆除しきるのが難しいとても厄介な強害雑草なのです。
ちなみに、日本の原種であるニホンタンポポは基本的に春にしか花を咲かせませんが、外来種であるセイヨウタンポポは一年をとおして花を咲かします。
・カタバミ
同じ三枚葉であるクローバーと間違われやすいですが、葉がハートの形をしているのが特徴の雑草です。日本では古来より家紋に使用されることの多い植物ですが、それは繁殖力と根の強さにより根絶が難しいことに由来しています。
草むしりを楽におこなうための下準備
ここでは、草むしりをより楽におこないやすくするための下準備をいくつかご紹介していきます。
草むしりをしやすくする方法
・除草剤をまく
事前に除草剤をまいて雑草を枯れさせれば、草むしりをしやすくなります。除草剤には「茎葉処理型」と「土壌処理型」のものがあります。茎葉処理型は地上に出ている茎や葉を処理するのが、土壌処理型は地中の根を処理するのが得意です。
「生い茂っている雑草をとりあえず処理して景観をよくしたい」という場合は前者を、「根っこを枯らして雑草をしっかり処理したい」という場合は後者を利用することをおすすめします。薬害の危険性があるため、注意書きを熟読し用法用量を守って使用するようにしましょう。
・お湯をまく
「子供やペットがいて、安心して除草剤を使用できない」「庭でほかの植物を育てっている」などの理由で除草剤を使用できない場合は、お湯をまくのもひとつの手です。
お湯であれば薬害の心配をせずに、熱で雑草枯死させて草をむしりやすくできます。しかし、元はただの水なので、熱が冷めると雑草を枯死させる効果がなくなるというデメリットがあります。そのため、広範囲の雑草に対しては熱が冷めて効果が薄れやすいです。また、お湯を運んだりまいたりする際に、お湯が身体にかかって火傷しないように注意する必要があります。
・草むしりの直前に水をまく
水をまくことによって土が柔らかくなり、地中に張っている根っこを引き抜きやすくすることができます。しかし、粘土質な庭土を利用している場合は、逆に土が固まることがあるため注意しましょう。
・草むしり用の道具を活用する
草むしり用の道具を活用すれば、より楽に草むしりをおこなえるようになります。草むしり用の道具については次の章で解説するので参考にしてみてください。
塩を使うのはNG!
インターネットで草むしりについて検索をしていると、時折「雑草には塩が効果的」という趣旨の内容を見かけるかもしれません。実際に塩は雑草を駆除する効果が非常に高く、雑草にまけばお手軽に枯らすことができます。しかし、塩をまく雑草駆除には以下のデメリットがあります。
・塩分が残留して、植物を育てられない土壌になる
塩は自然分解されないため、一度まくと土壌内に残り続けてしまいます。土壌内に塩分が残留していると雑草以外の植物も育つことができなくなり、ガーデニングをおこなえなくなってしまいます。
・塩分が周囲の土壌に流出する可能性がある
雨が降ると残留している塩分が流出して、周囲の土壌で塩害が発生する危険性があります。周囲に他人の庭や畑などがある場合は、大きな損害を引き起こしてトラブルに発展しかねません。
・ガス管や水道管、鉄筋コンクリートなどを腐食する危険性がある
塩分は鉄に触れると、腐食を引き起こすという性質があります。そのため、塩をまいたことにより地中に残留した塩分がガス管や水道管、家の土台に使われている鉄筋コンクリートなどに接触して腐食させてしまうおそれがあるのです。
これらのデメリットから、雑草に塩を使うことはおすすめできません。
草むしりをする際の道具について
ここでは、草むしりに役立つ道具や適切な服装について解説していきます。草むしりをする際の参考にしてみてください。
あると便利な草むしりの道具
草むしりを楽におこなうためには、草むしり用の道具の準備が欠かせません。草むしりの際にあると便利な道具は次のとおりです。
・腰かけ
「草むしりと腰かけにどのような関係があるのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。実は草むしりは腰への負担が大きくなりやすく、それが原因で腰痛になってしまうケースもあるほどです。腰を痛めてしまうと草むしりを継続するのも難しくなるため、腰かけは草むしりに必須の道具といえます。
園芸用の腰かけの中にはキャスターがついていて座ったまま移動できるものや、中にガーデニング用品を収納できるものなどがあるため、ガーデニングなどでも利用可能です。
・除草フォーク/草取りフォーク
雑草は生命力が非常に強く、根っこをしっかりと引き抜かないとまた生えてきてしまいます。しかし、地中深くに張った根を素手で引き抜くのはなかなか難しいです。そこで活躍するのが除草フォークです。
使い方は簡単で、雑草の根元に差し込んで根っこごと雑草を引き抜くだけです。除草フォークは手のひらサイズのものから、立ち作業に対応した長柄のものがあります。草むしりの際に腰への負担が気になるという方は、後者のタイプを選ぶことをおすすめします。
・ねじり鎌/草削り鎌
雑草を地面の表面ごと削り取る道具です。比較的お手軽に茎葉の処分はできますが、地中の根っこは引き抜けないため、完全に除草しきりたいという場合は土壌処理型の除草剤を併用しましょう。また、立ち作業用の長柄のねじり鎌もあり、一般的に三角鍬(三角ホー)といいます。
・草刈り鎌
草むしりは、雑草が成長し過ぎて丈が高くなっているとやりづらくなります。雑草が成長し過ぎている場合は、草刈り鎌で雑草の丈を短くしてから草むしりをおこないましょう。
また、これらの道具のほかにも快適に草むしりできるように準備しておくとよいものがあります。手を雑草で切ってしまうのを防ぐための軍手、草むしり中の虫刺されを防ぐための虫除けスプレーなどを用意するとよいです。大変な草むしりを少しでもスムーズに進めることができるでしょう。
草むしり後は、雑草対策をしっかりしましょう!
雑草はとても生命力が強く駆除しきるのが難しいので、庭から根絶するためには継続して草むしりをおこなう必要があります。
このコラムでご紹介したコツを押さえればいくらか楽にはなりますが、それでも草むしりはなにかと体力のいる作業です。そのため、極力草むしりの回数を抑えたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは草むしり後の雑草対策について解説していきます。しっかりと雑草対策をおこなって、草むしりの頻度を減らせるようにしてみてください。
草むしりの頻度を減らすための雑草対策について
雑草対策には次のようなものがあります。
・除草剤をまく
薬剤をまいて雑草の種や地中の根を枯らして雑草の繁殖を予防する方法です。比較的ローコストかつ手間の少ない予防法ですが、薬害のリスクがあったり、効果が天候に左右されたりなどのデメリットもあります。
・砂利を敷く
砂利で地面を覆うことにより、地中の根や雑草の種が光合成して成長するのを阻害する予防法です。お庭をおしゃれにしつつ、雑草予防ができるというメリットがあります。また、砂利は踏むと音がするため防犯対策にもなります。
しかし、砂利は5cm以上の厚さで敷かないと、十分な雑草予防効果を発揮しません。庭の大きさにもよりますが、厚さ5cm以上に敷くとなるとかなりの量の砂利が必要になります。さらに、上を歩くと砂利が徐々に地面に沈んで砂利の層が薄くなるので、定期的に補充する必要もあります。そのため、コストや手間のかかりやすい予防法です。
後述する、防草シートと組み合わせるとより効果的です。
・コンクリートで舗装する
砂利による雑草予防と同じく、雑草の光合成を阻害して生えてくるのを防ぐ予防法です。砂利と比べると、より高い雑草予防効果を発揮します。その反面、コストが高め・施工が難しい・庭全体をコンクリートで舗装すると殺風景になりがちなどのデメリットがあります。
・防草シートを敷く
防草シートとは、地面に直接敷いて雑草の光合成を阻害するための敷物です。そのまま庭に敷くと見栄えがあまりよくないのと、紫外線や風雨にさらされて劣化が早まるため、上に砂利や人工芝を敷くケースが多いです。高い雑草予防効果が期待できますが、正しく敷かないと十分な効果を発揮しません。
雑草はとても生命力が強く、しっかりと雑草対策をおこなっていても生えてきてしまうケースがあります。「何度も何度も草むしりをおこなうのは辛い」という方は、プロに草むしりを依頼することをおすすめします。プロに任せ、楽してお庭をきれいに保ちましょう。
草むしりのプロをお探しの方は、弊社の無料の相談窓口にお電話ください。弊社では、庭仕事のお困り事のお手伝いをいたします。草むしりだけでなく、雑草対策までおこなっているため、面倒な作業を全部プロの任せることも可能です。
また、草木の剪定、花壇のお手入れ、害虫駆除、落ち葉集めなどのさまざまな庭仕事の依頼も可能なため、お庭のことでお困りの際はいつでもお気軽にご相談ください。