雑草対策に植物を植えよう!おすすめをご紹介|グランドカバーとは?
雑草対策には、除草剤や草刈り以外にも、植物を利用して対策をする方法があります。地面を覆う性質のある植物を使えば、雑草が芽吹くスペースをなくすことができるのです。この方法を「グランドカバー」といいます。
ここでは、雑草対策に植物を使う手法として、グランドカバーについて説明していきます。グランドカバーのメリットから、向いている品種と向いていない品種などを知っていきましょう。雑草対策を自然由来の方法でおこないたい方には必見です。
目次
雑草対策|グランドカバーの基礎知識
グランドカバーとは、地面を覆うようにして成長する植物を使って、地面をカバーすることです。グランドカバーには、うっそうと生い茂る庭を表現したいときや、雑草対策、さらにはそれ以外のことまでさまざまなメリットがあります。グランドカバーについて、ここではまず基礎的なことからご紹介していきます。
グランドカバーを敷くメリットは?
グランドカバーは、何も生えていないところに植えて、雑草が生える余地をなくすために植えられることが多いです。隙あらば生えてくる雑草も、もうすでにグランドカバーの植物が生えているところではなかなか成長できなくなります。グランドカバーを使う一番のメリットは、お気に入りの植物を植えるだけで雑草駆除にもなるという点です。
雑草対策以外でも役立つ!
雑草駆除以外にもグランドカバーが役立つことはたくさんあります。グランドカバーを植えることで、お庭の見た目から機能面までよくすることができるのです。以下に、その例をあげてみました。
■土を豊かに保つ
グランドカバーを植えることで、植物が土に根を張り、水や栄養の循環を作ります。これによって、土は何も生えていない土壌よりも栄養状態が豊かになります。また、グランドカバーに寄ってくる昆虫たちが活動することでも、土がよい状態に保たれるのです。
休耕田などの農地に、このはたらきを応用することができます。クローバーやマメ科の植物を植えれば、肥料と同じ成分の「窒素」を土のなかに取り入れてくれるので、土をよい状態のまま保つことができるのです。
■地面の表面温度が下がる
植物は自分たちの温度を一定に保つ仕組みをもっています。そのため、植物を敷いておけば、その部分の温度が上がりすぎることはありません。夏でも、カラカラに乾いた土の地面よりも、グランドカバーのある地面のほうが温度が低く、そのぶん快適に過ごせるでしょう。
■土埃・泥が少なくなる
植物が地面を覆うことによって、土が風に舞ったり、雨水によって泥だらけになったりすることが減ります。地面に生えた植物は風をせき止めるはたらきがあるのです。
■きれいな花が咲く
花を咲かせる種類のグランドカバーを植えれば、きれいな花を地面のいたるところに咲かせることができます。あとで紹介するおすすめのグランドカバープラントの種類も参考にして、きれいな庭造りに役立ててみてはいかがでしょうか。
■除草費用が減る
雑草が減るということは、除草する手間が省け、除草のための出費も減らせることになります。除草剤などを使う必要もなくなるので、庭にも財布にも優しい除草対策になるのです。
こんな種類がおすすめ!
雑草対策に使う植物におすすめなものを4種類あげてみました。向いているものの基準としては、繁殖力が強く、伸びすぎず、景観を損なわないものから選んでいくとよいでしょう。グランドカバーには、以下のような種類の植物が向いています。
- ハーブ:繁殖力が強く、虫を寄せ付けない
- 常緑植物:夏でも冬でも日陰でも育つから1年中きれい
- 多年草 :繰り返し生えるから、植え直さなくてもいい
- 花を咲かせる植物:庭を美しく彩ることができる
これらの種類について、おすすめの品種はのちほどご紹介していきます。気になる方は読み進めていってください。
雑草はプロに刈ってもらうのもおすすめ
グランドカバーを植える前には、雑草を刈ったり、草を抜いたりする必要があります。この除草作業は、まとまった時間をかけないといけなかったり、庭が広いと大変な作業になってしまったりします。雑草を刈るのであれば、その作業を業者に任せてしまうのもひとつの手段です。
弊社では、業者に関して迷ったときに便利な、電話窓口での無料相談と業者紹介サービスを承っております。フリーダイヤルからお電話をいただければ、お客様のご相談をお聞きし、そのまま最適な業者をご紹介させていただくこともできます。気になった方は、ぜひ気軽にご利用ください。
雑草対策になる植物をもっと詳しくご紹介
ここでは、雑草対策におすすめの品種を紹介していきます。すでにご紹介したおすすめの品種のなかでも、とくに人気があるものや見た目・機能性に優れた品種をあげてみました。グランドカバープランツ選びにいかしてみてください。
【1】ハーブ
ひとことにハーブといってもいろいろなタイプがあります。虫を寄せ付けないのに加えて、成長が早く、料理にも使えるなどの利点があるのです。おすすめをみっつ紹介します。
■ローズマリー
料理や装飾に使われることが多いローズマリーは、匍匐性(ほふくせい)という、横に広がる性質がある種類を選ぶことでグランドカバーにできます。料理の材料としては1年中収穫ができ、花は紫や青のものを咲かせます。ただ、耐寒温度がマイナス5度程度なので、冬の寒さが厳しい地域では育てにくくなるでしょう。
■オレガノ
こちらも料理に使われることの多い品種です。耐寒性や耐暑性も強いですが、湿度に弱いため、夏の湿気には注意が必要です。乾燥に強いので、庭なら水やりなどはしなくても元気に育ちます。
■アジュガ
グランドカバーとして育てやすいハーブです。地面をはうように伸び、寒さにも強く、日陰でも育ちます。春に咲かせる花は、地面と垂直に茎が伸びて紫色に咲きます。
【2】常緑植物
冬でも緑のまま枯れないのが常緑植物の魅力です。冬の庭は、植物が枯れて緑がなくなりどこかさみしげだと感じている方にはピッタリです。日陰や乾燥にも強い常緑植物は育てやすいのも魅力的です。
■ジャノヒゲ
常緑で多年草のジャノヒゲはほとんど常に緑の葉のままでいます。細長い葉が地面から直接もさもさと生えてくるのが特徴的で、いくつかの株を等間隔に植えればその一帯を埋めることができます。夏の7月から8月に花が咲きます。
■ダイコンドラ・エメラルドフォール
つるのような茎に小さな丸い形の葉がたくさんつくのがこの草です。水を好みます。そのため乾燥には弱いですが、1年中変わらない丸いきれいな葉を保ってくれます。
【3】多年草
1年だけで終わらず、何年も同じ株から葉が出てくる多年草なら、庭を同じ状態で長く保つことができます。多年草には以下がおすすめです。
■クラピア
日本原産種を改良して作られた、お庭用の品種です。ツルのような茎が短い長さで伸びて、丸い小さな葉をつけます。ひと株からどんどん伸びるほど成長が早いので、簡単に庭を覆うことができます。芝生と並んで美しい緑のお庭を作るのにおすすめの品種です。冬は葉が枯れます。
■ディコンドラ
クラピアや芝生のように、短い背丈で地面を覆いつくすことができる植物です。緑の美しい庭を作れます。葉の時期は4月から12月です。
■芝生
芝はグランドカバーの代表格といっていい種です。公園やゴルフ場、スポーツ競技場や庭などさまざまなところで見かけます。
芝生は西洋芝か日本芝を選ぶか、もしくはその両方を敷くことになります。西洋芝は冬の寒さや乾燥に強く、冬でも緑色のままです。日本芝は夏に強く、冬は葉が枯れます。
【4】花をつける植物
ほとんどのグランドカバー用の植物は花をつけます。花の美しさや色で選びたいときにおすすめなものを見ていきましょう。
■芝桜
芝桜は初夏に桃色の鮮やかな花を咲かせます。植えた場所一帯にたくさんの花が咲くので、とても見栄えのいい花です。花の色も、桃色がメインになりますが紫色や赤い色など変化が見られておもしろいでしょう。
■コバノランタナ
小さな丸い花を咲かせます。花がきれいなだけではなく、害虫や病気にも強いので、育てやすさも兼ね備えている品種です。
■多肉植物
多肉植物は、花ではなく葉の形が美しく、人気があります。ほかの植物とは違い、分厚いみずみずしい葉をしていて、陶芸の作品のような見た目です。形や色もいろいろあるので、複数の種類の多肉植物を植えれば、変化に富んだ庭にできるでしょう。
弊社の加盟店なら、雑草対策のさまざまな方法をご提案することができます。グランドカバーを作る前の草刈りをしたい場合や、雑草対策の方法でお悩みの方は、弊社にご相談いただくと対応できる業者をご紹介できます。ぜひご利用ください。
グランドカバーに向かない植物もある......
繁殖力や地面を覆う力に優れていても、グランドカバーには向かない植物もあります。繁殖力が強すぎたり、独特のにおいがしたり、いろいろな理由があるので気をつけましょう。なかには駆除の対象にする人もいるような植物もあるので、植える前にチェックしてください。
【1】ツルニチニチソウ
ツルニチニチソウはグランドカバーとして紹介されることも多い植物です。紫色の花はきれいで、よく植えられることも事実といえます。しかし、繁殖力が非常に強く、制御ができなくなるおそれもあるので、ほかの植物で代用できるのであればそうしたい種類です。
【2】カタバミ
カタバミは根が地中の非常に深いところまで進んでしまい、植えると範囲を広げ続けます。扱いが難しい植物なので、雑草対策に利用するときは注意が必要です。
【3】ドクダミ
独特のにおいを発する草です。薬やお茶として使われることもありますが、庭に一度根づくと地下茎が広がり、繁殖がとまらなくなります。好みがありますが、多くの人にとっては「クサイ」と思われる、青臭いにおいを発します。
【4】ミント
「ミント」には強い繁殖力があり、地面を覆うことのできる種類ですが、グランドカバーとしてはあまりおすすめできません。「ペパーミント」などのミントは繁殖力が強すぎるため、庭のほかの植物を駆逐(くちく)してしまうおそれがあるからです。また、茎も縦に伸びるので、敷き詰めるのには向きません。
ミントのなかでも、ただひとつグランドカバーにできるのが、「ペニーロイヤルミント」です。このミントは水平方向に成長し、踏まれるのに強いので庭の地面に使うことができます。毒があり、食べることはできませんが、どうしてもミントを使いたいときはこの品種を選びましょう。
グランドカバーを植える前の雑草駆除や、ドクダミ・ミントなどのいらない植物を刈って根絶したいときには、草刈り業者に依頼するのが確実です。根っこまで駆除するには、草刈りと除草剤の散布が必要で、このような作業は業者が得意とすることなのです。
草刈りに対応できる業者探しのときは、弊社をご利用ください。弊社からの紹介を経て、業者が現場に急行し、現地調査・見積りのうえで作業をおこないます。見積りまでは無料でお受けいただくことができ、キャンセルも可能ですので、まずはフリーダイヤルの電話窓口から気軽にご相談ください。
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