【グラウンドの除草】放置するとぬかるんで凸凹に!広範囲の除草方法
学校や公園など、いたるところにグラウンドは存在します。スポーツをしたり子供が走り回ったり、場所によって用途は異なりますが、どのような目的であっても、整備されたグラウンドでなければ、安心して利用できません。
グラウンドは、広範囲に土のある場所ですが、比較的お手入れはしやすいものです。それでも、長年使っていると雑草が生えてきたり、隅のほうに生えていた雑草が伸びてきたりします。
長く安心して利用できるよう、グラウンドに生える雑草の駆除方法についてご紹介します。広大な敷地の整備が大変なときは、業者に依頼する方法もあります。その際のメリットや費用相場についても解説していますので、参考にしてください。
目次
グラウンドの雑草を放置すると…
グラウンドは範囲が広いので、少しくらい雑草が生えても問題ないと思う方がいるかもしれませんが、広いからこそお手入れは欠かせません。
雑草は繁殖力が強く、あっという間成長します。多少の雑草でも、放置するとトラブルのもとになるのです。ここでは、雑草を放置すると起こる4つの問題点をご紹介します。
景観が悪くなる
雑草はあらゆる種類の植物が雑多に混ざって自生します。大きさやバランスも整えられたものではなく、無尽蔵に伸びているため景観がよくありません。また、球技などをおこなう場合、雑草だらけでは動きづらかったり、ボールが小さいと背丈の高い雑草に紛れてしまい探すのが困難となるでしょう。
害虫やカビが発生する
生い茂った雑草は、風通しが悪く湿気がこもるため、害虫やカビが発生しやすくなります。特に害虫の中には毒をもったものもいるため、グラウンド利用者が万が一刺されてケガをするおそれがあります。カビは異臭や衛生面が懸念されるでしょう。
ぬかるむ
雑草が大量に生えると、地中には根が張り、葉や土が堆積することで水はけが悪くなります。そうなると、雨が降るたびに水たまりができ、グラウンドの土はぬかるんで滑りやすくなります。
表面が凸凹になる
雑草の根が張りめぐると、根の張っている部分は土が盛り上がり、グラウンドの表面に凸凹ができます。足元が安定してないと、運動中に足を引っかけて転倒しやすくなるので、ケガをする危険性が高まります。
こういったトラブルが発生しないように、グラウンドに雑草を見つけたら、早めに対策をおこないましょう。
グラウンドの除草方法
グラウンドの除草をおこなう方法は、大きくわけて3つあります。それぞれどのような方法があるのかご紹介します。
また、除草効果はあっても、グラウンドの除草方法には適さないものがあります。間違った方法で除草をおこなわないよう、不適切な除草方法についても解説します。
除草作業をおこなう前に
管理者の方がご自身で除草作業をおこなう場合は、作業をする前に用意するものを確認しましょう。
- 長袖長ズボン
- 帽子
- 軍手
- タオル
- 飲み物
除草作業は、雑草の状態がよく見える日中におこないます。直射日光は身体に大きなダメージを与えるので、なるべく肌を露出しないような服装がよいでしょう。そして雑草が伸びやすい夏場は気温が高く、熱中症などの危険性があります。こまめに水分補給をするとともに、タオルで汗を拭いて汗冷えを予防しましょう。
作業に必要な道具は、除草方法によって異なるので、それぞれの方法とあわせてご紹介します。
3つの除草方法
服装が整ったら、除草作業を始めます。それぞれ必要な道具やおこなうべき手順が異なりますので、自分がやりやすいと思うものを実践してみましょう。
・手作業
手作業で除草をおこなう場合は、草刈り機・カマ・クワ・スコップなどを使用します。雑草の量が多い場合は、草刈り機を使って全体の草を刈り取り、雑草の量が少ない場合は手作業で草むしりをする方法でよいでしょう。
草刈り機は、回転する刃を使用するので、固いものにぶつかると、刃が欠けたり自分に跳ね返ってきたりするおそれがあります。周囲に大きな石などの固い障害物がないか確認してから使用しましょう。
草むしりをおこなうときは、基本的には手で草を掴んで引っこ抜くか、クワやスコップを使って根ごと掘るかのどちらかです。背の高い雑草は、カマで根元付近を刈って背を低くしてから根を掘りましょう。
グラウンドはずっと使い続けるものなので、根を残しておくと次から次へと雑草が生えてきてキリがありません。草刈り機を使用した場合も、あとから根を取り除く作業をおこないましょう。
・除草剤
除草剤を使用する際は、すでに生えている雑草を根ごと駆除しなければならないので、葉や茎と土壌の両方に作用する液体タイプのものを使用するのがおすすめです。
さらに、グラウンドに均等に散布するために、除草剤散布機を使用しましょう。通販サイトなどで購入することができます。
・防草シート
除草の方法としては、防草シートを敷くということもできます。防草シートは、土をおおって日光を遮り、植物の成長を妨げることで雑草を生やさないようにする方法です。
地面の凸凹が多い場所や尖ったものや固いものがある場所は、シートが破れやすいので、障害物をなくして平らに近い状態の地面に張るようにしてください。
また、防草シートを敷く場合は、表面に見えるのがシートのみになり、土の部分はすべて隠れてしまいます。除草後も土の状態にしたいという場合は、ほかの2つの方法を実践してみましょう。
やってはいけない除草方法
除草にはさまざまな方法があり、塩をまくという方法を聞いた事があるかもしれません。多すぎる塩分は、植物にとって毒となるので、雑草を駆除することは可能です。
しかし、土に残った塩は分解されることなく残ってしまいます。そこに雨が降ると、塩は外部に流れ出て、花壇や近隣の庭が近くにある場合は、流れ出た塩の影響で周囲の植物まで枯れてしまうおそれがあるのです。
植物にとって毒となるものは、雑草だけでなく、大切に育てている花や木にも影響するのだということを覚えておきましょう。塩をまく除草方法はおこなわないことをおすすめします。
ご紹介した除草方法のなかで、除草剤使用するという方法がありましたが、除草剤は使用の際に注意すべきポイントがあります。効率よく除草をおこなうために、除草剤使用時の注意点も覚えておきましょう。
除草剤使用時の注意点
除草剤を使用する際は、使用のタイミングや周りの状況など、注意しなければならないことがいくつかあります。
ここでは、グラウンドに除草剤を使用する際に注意すべきポイントについて解説します。
使用のタイミング
除草剤は、使用に適したタイミングがあります。液体タイプの除草剤の場合は、風のない晴れた日におこなうのが効果的です。
風が強いと散布中に薬剤が思わぬ方向に飛んでいってしまうおそれがあり、雨の日は薬剤が葉から流れ落ちて効果がなくなってしまいます。薬剤を無駄にすることなく、効率的に除草剤を散布するために、作業をする際は天気の確認をおこないましょう。
周囲の環境
塩を使ってはいけないのと同じ理由ですが、周囲に花や木があり、それを大事に育てている場合は、除草剤の影響で花や木が枯れてしまうおそれがあります。
除草剤をまく範囲内やその周辺には、枯れてはいけないものがないことを確認したうえで除草作業をおこないましょう。
使用後のメンテナンス
除草剤の効果は、数か月で切れてしまいます。効果が切れるころに再度除草剤をまくことで、雑草予防をすることができます。しかし、再度使用するときに、道具の保管状態が悪いと、しっかりと均等に除草剤をまくことができないので、除草のたびに道具を買い直さなくてはなりません。
道具は丁寧に水洗いして、乾かしてから保管しましょう。また、あまった除草剤は、空気が入らないようしっかりと封をして、小さい子供が触れない安全な場所に保管しましょう。
除草剤を使った雑草駆除は、高い効果を発揮しますが、広範囲の作業は重労働です。自分で作業するのが難しいという方のために、業者に依頼する方法についてもご紹介します。
広いグラウンドの除草は業者に依頼するのがおすすめ
グラウンドのような広い場所の除草作業は、作業に慣れない方がおこなうと、時間も手間もかかりすぎてしまいます。そのようなときに頼れるのがプロの業者です。
ここでは、グラウンドの除草作業を業者に依頼した際のメリットや費用についてご紹介します。
業者に依頼するメリット
グラウンドの除草を業者に依頼すると、おもに4つのメリットがあります。
・身体への負担がない
グラウンドの除草作業は、作業をおこなう範囲が広いため、手作業でも機械を使っても重労働となります。そして、作業中はずっと日に当たりながら体を動かします。業者に依頼すればそれらの作業はすべておこなってくれるので、身体に負担はかかりません。
・手間や時間が少ない
今ある雑草を駆除するだけでなく、今後雑草が生えてこないような対策までおこなう必要があるため、すべての作業を終えるまでにはとても時間がかかります。効率よく作業をおこなうには、道具の扱いに慣れたプロに任せるのが1番です。
・仕上がりがよい
除草しただけでは、グラウンドの状態はよくなりません。その後にトラブルなく利用するためには、隅々まで整地してきれいにしておかなくてはなりません。業者に依頼すれば、除草から整地までの作業を何度もおこなっているので、丁寧できれいな仕上がりのグラウンドにしてもらえるでしょう。
・周囲への影響も考慮して施工できる
除草作業は、機械や薬剤を使用します。使用方法を誤ると、近隣の迷惑になったり、周囲の植物の成長に悪影響をおよぼしたりするおそれがあります。そういった、雑草駆除とは別のトラブルに発展しないよう、作業に関する周囲への影響を考慮して除草をおこなう業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼した場合の費用
業者に除草作業を依頼した場合にかかる費用は、作業時間・作業範囲・雑草の種類などによって異なります。
1平方メートルあたり約200~300円という業者もあれば、スタッフ1名が1時間作業で3,000円という業者もあります。
このほか、除草後の草の処分費や運搬費、出張費などが別途かかることもあります。詳しい料金が知りたい場合は見積りをとり、内訳を確認しておくとよいでしょう。
そして、どのような業者に依頼したらよいのかわからないという方は、まずは弊社にご相談ください。弊社では、全国各地に存在する加盟店からご希望の地域などをお聞きして、作業をおこなうのに適した業者をご紹介します。
費用面についても、いくつかの業者から相見積りをとって、料金を比較して依頼する業者を決めることができるので、納得のいく業者選びができるでしょう。
まとめ
グラウンドは広大な敷地で、除草をするだけでも一苦労です。しかし、放置すれば景観や水はけが悪くなるなどのデメリットばかりです。
除草をおこなって上記のようなデメリットを解消する方法は、手作業から除草剤使用、防草シートを使う方法までさまざまです。
グラウンドを再び復活させて使用するにも、別の用途に使用するにも、除草作業は必要不可欠ですが、きれいに除草できないと安全に使うことができません。
自分で除草をおこなうのが難しいと感じたら、業者に依頼する方法もあります。安全にグラウンドを使い続けられるように、早めに除草をおこないましょう。
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