雑草の種類はこんなにある!それぞれの特徴や駆除方法をご紹介します
お庭や道端に生えてくる雑草、除草に悩まされている方も多いのではないでしょうか?抜いても次々生えてくる雑草ですが、雑草と一口にいっても、よく見るとさまざまな種類の植物が生えているのにお気付きでしょうか?
種類によっては花粉症の原因にもなる厄介なものですが、雑草の種類の見分けかたを知ることによって、その種類に合った除草の方法がわかります。今回のコラムでは、身近に見かける雑草の種類や特徴、効果的な駆除の方法をご紹介いたします。
目次
雑草は「1年草」と「多年草」に大きく分けられる
雑草の種類を細かく分類する前に、まず大きく2つの種類に分けることができます。まずこの2つの種類を知ることで、雑草に対する大まかな対策を考えていきましょう。雑草はその育ちかたによって、「1年草」と「多年草」に分けられます。
【1年草】
1年草は、1年の四季の中で「新芽を出して枯れるまで」の成長をする雑草です。春に新芽を出すものは冬に枯れます。
厄介なのは秋に新芽を出して夏に枯れるものでしょう。秋に新芽を出す1年草は、越冬をするための強い生命力を持っているので、念入りに除草剤をまいて駆除をしなければなりません。
越冬する1年草には、液体タイプの除草剤で駆除して土だけになったところに、さらに粒剤タイプの除草剤をまくなどの対策をとりましょう。
【多年草】
多年草も春に芽吹いて冬に枯れる、1年草と同じサイクルを持つように見える雑草です。しかし、地下に残った多年草の茎や根は、冬の間もエネルギーを蓄えながら生きています。
多年草の恐ろしい特徴は、地下茎が地面の下で増えて、春になると増えた地下茎から一気に芽を出すことです。多年草を完全に駆除するには地面を掘り返さなければなりません。あらかじめ芽吹くのを防止する除草剤を土にまいたり、芽を出した際にも液体タイプの除草剤で除草したりしての徹底的な対策をとりましょう。
雑草の種類を科ごとに紹介!あなたの庭の雑草はどれ?
雑草の種類にはどんなものがあるのか、今回のコラムでは科ごとに10種類に分けさせていただきました。それぞれの特徴や、どんな雑草がその科にあたるのかをご紹介していきます。
【イネ科】
イネ科の雑草には、ネコジャラシとも呼ばれる「エノコログサ」や、秋の七草である「ススキ」などが含まれます。他には、「チガヤ」や「メヒシバ」、「オオバコ」など、春から秋にかけて日本全国でよく見られる種類の雑草が、イネ科には多く分類されています。
【キク科】
キク科の雑草でおそらくもっとも厄介なのは、「オオアレチノギク」ではないでしょうか。要注意外来生物に指定されており、農地によく生えて耕作の邪魔をする雑草です。他にも、秋の花粉症として知られる「ブタクサ」がキク科に分類されます。
また他には「タンポポ」や、食用としても用いられる「ヨモギ」も、雑草として見れば、繁殖力や根の力が強い厄介な植物です。寒さにも強い種類ですので、念入りに除草剤をまくなどして、根まで枯らすことを意識した方がよいでしょう。
【ナデシコ科】
ナデシコ科には「ツメクサ」や、春の七草として知られる「ハコベ」が含まれます。コンクリートに自生したり冬でも枯れることがなかったり、ナデシコ科の雑草は非常に強い生命力を持っています。液体タイプの除草剤で除草するのがよいでしょう。
【カヤツリグサ科】
カヤツリグサ科の特徴は、爆発的な繁殖力です。種でも地下茎でも増え、どんな条件下でも問題なく生える「ハマスゲ」や、湿った日向を好み、あっという間にその数を増やす「ヒメクグ」などがこの種類に含まれます。見つけたらすぐに、液体タイプの除草剤などで除草をしましょう。
【トクサ科】
トクサ科で代表的なのは「スギナ」です。浅い地面からでも生えてくる、これまた厄介な雑草ですが、春の山菜として知られる「ツクシ」は、このスギナの胞子茎です。ツクシのエキスは花粉症対策になる可能性があるといわれており、各研究機関で研究が進められています。
【トウダイグサ科】
「トウダイグサ」は一見何の変哲もない草に見えますが、その正体は毒を持つ雑草です。春から初夏にかけて咲く黄色い花に毒があり、子どもが安易に触ってしまうケースが多く、子どもがいるご家庭では、特に注意して駆除しなければなりません。
【シソ科】
シソ科に含まれる「ホトケノザ」は、春の七草として知っている人も多いかもしれません。ですが、じつは本来このホトケノザは食べることができない植物です。では何故食用ではないホトケノザが春の七草に数えられているのでしょうか。
じつは、ホトケノザとよく似た見た目をしているキク科の「オニタビラコ」という植物があり、このオニタビラコがホトケノザと勘違いされて春の七草になっているのです。食用ではないホトケノザを見つけたら、食べずにさっさと駆除してしまいましょう。
【ゴマノハグサ科】
「オオイヌノフグリ」は秋から冬を越して、春に花を咲かせる植物です。このかわいらしいコバルトブルーの花からは、なんと500個を超える数の種が作られることもあり、非常に繁殖力の高い雑草として知られています。できれば花が咲く前に、液体タイプの除草剤で除草しておくのがよいでしょう。
【カタバミ科】
クローバーやシロツメクサを見つけたと思ったら「カタバミ」だった、なんて話がよくあります。クローバーと違って葉に白い線はなく、秋から冬に黄色い花を咲かせています。
カタバミは周囲1メートルに、自分の力で種を弾き飛ばすことができます。1年を通じて地面を這うように成長する雑草なので、種ができる前に除草しておくのがよいでしょう。
【マメ科】
「ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)」は日本全国に生息しているマメ科の代表的な雑草です。1メートル以上の大きさになり、春先から初夏にかけて花を咲かせます。
種ができると遠くまで種を飛ばして一気に繁殖してしまうので、除草をするなら種ができる前にしておかなければなりません。食用としては流通していませんが、天ぷらなどにして食べることもできるので、興味があれば調理してしまうのもよいかもしれません。
雑草の駆除方法まとめ。草の状況によって使い分けることが大事
雑草を駆除するには、除草剤や除草シートを使うのが、自分でできる手軽な方法です。雑草の種類や、生えている状況によって、向いている除草剤の種類も変わるので、どんな対策をとるのかしっかりと考える必要があるでしょう。
【除草剤(粒剤タイプ)】
除草剤の中でも、粒剤タイプのものは「土壌処理型」と呼ばれるものが多く、これから生えようとしている雑草を抑え込む効果があります。まだ雑草が生えていない時期や、除草を一度終えたタイミングで地面にまいておくのが効果的でしょう。
すぐに効くのではなく、じわじわと浸透して効いてくるものが多いので、その時間を考慮して使用するように心がけましょう。
【除草剤(液体タイプ)】
今もう既に雑草が生い茂って困っている、すぐに除草したい!という場合には、液体タイプの除草剤を使って雑草を枯らしてしまいましょう。
液体タイプの除草剤は「茎葉処理型」と呼ばれ、茎や葉にかけることで、素早く雑草を枯らすことができます。除草剤と聞いてイメージするのはこのタイプのものが多いかもしれませんね。
ものによって植物なら何でも枯らしてしまうタイプ、特定の種類の植物にだけ効くタイプなど効きかたはさまざまです。芝生や農耕地に使う場合は余計なものまで枯らしてしまわないよう注意しましょう。
【防草シート】
地面に防草シートを敷いておくことで、雑草が地面まで生えてこないようにする手もあります。その上に砂利を敷いておけば見た目も悪くなく、面倒な草抜きや除草作業から解放されます。
値段は安いものから高いものまでさまざまです。ある程度高い値段のものを買って敷いておくほうが、長く確実な効果を発揮するので、長期的に見れば安上がりに済むかもしれません。ブルーシートを敷くのとは違い、地面まで水を通す防草シートなら水たまりができることもありません。
除草剤の効果を発揮しやすくする便利グッズとは?
雑草の種類によって効果を発揮できそうな除草剤を選んだら、今度はその効果をより強くする便利グッズを使ってみるのをおすすめします。また、散布するときに必須になる装備品などもあわせてご紹介いたします。
【除草剤を散布するときの服装・装備品】
除草剤は植物にとって有害ですが、人間にとっても直接肌で触れたりするのは好ましくありません。
散布している除草剤が肌に付かないように、作業は必ず長袖長ズボンでおこない、ゴム手袋や長靴などを活用するようにしましょう。顔を守るために農薬用マスクや保護ゴーグル、帽子を付けるのも忘れてはいけません。
また、どうしても厚着で作業することになるので、熱中症対策としてタオルや飲み物も忘れずに準備しておくとよいでしょう。除草剤から身体を守ることと、熱中症にならないことを意識して作業するようにしましょう。
【よりスムーズに作業するなら噴霧機・散粒機】
粒剤タイプでも液体タイプでも、除草剤をまく際にはムラがないようにまくのが重要です。できれば、液体除草剤をまく「噴霧機」や、粒剤をまく「散粒機」を活用すれば、ムラなく除草剤をまくことができるでしょう。
噴霧機や散粒機をしようする際は、電池や水などの消耗品を多めに準備しておくことをおすすめします。水はノズルの洗浄や、万が一除草剤が身体に掛かってしまった際の洗浄に使うために必要です。
自分で雑草を駆除するのが難しい場合は…業者に相談してみよう!
雑草の種類によって必要な対処は細かく変わります。いざ除草をしようと思っても、必要な道具が多いですし、手間も大きいものです。
なかなかその気になれない、作業している時間がないという人も多いかもしれません。そんなときは、思い切って雑草駆除業者に依頼をしてみるのはいかがでしょうか。
【業者に依頼するメリット】
業者は雑草駆除に関して、プロの技術と知識を持っています。雑草の種類ごとの対処法もしっかりと理解したうえで、最適な駆除方法を提案して実行してくれることでしょう。
また、自分でやろうとすると大きな手間になる雑草駆除を、業者に依頼して作業してもらうのはそれ自体が大きなメリットです。「忙しくて作業している暇はないけれど、雑草だらけのお庭になるのは嫌」という人でも、定期的に作業をしてもらってキレイな環境を保つことができます。
【業者選びで失敗しない!よい業者の特徴って?】
よい業者を選ぶためには、できれば複数の業者で見積もりをとるのがよいでしょう。無料見積りサービスをおこなっている業者で、複数見積りをとって料金の相場を知ることができれば、比較して妥当な値段で作業をしてくれる業者を知ることができるでしょう。
また、見積りで話をしたときの対応がよければ、真摯に仕事をしてくれる業者として信頼できるかもしれません。また、手作業や機械を使った駆除など、多くの雑草駆除の方法に対応している業者であれば、自分の要望により適した駆除方法を提案してもらえるかもしれません。
まとめ
普段何気なく見ているものですが、雑草の種類は非常に多く、それぞれに違った特徴を持っています。自分のお庭や畑に生えてしまった雑草を駆除する際は、その雑草の特徴を知ることで、より効果的な駆除をすることができるかもしれません。
多くは芽吹く前であったり、種を飛ばされたりしてしまう前に、除草剤などを使って駆除するのが好ましいものです。しかし、種類によってその時期にも違いがあり、全部を理解して常に対応するのはどうしても難しいものです。
自分で雑草の駆除をするのが難しいと感じたら、一度雑草駆除業者へ相談してみるのはいかがでしょうか?
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