除草方法に塩を使う!これって有効?試す前に知ってほしい注意点
みなさんは、「塩で除草ができる」といううわさ話、聞いたことありますか?もし、塩だけで除草ができるなら「試してみたい!」と思われる方も多くいらっしゃるかと思います。除草作業は時間も掛かりますが、お金や体力も消費してしまうものです。そんな除草作業が塩だけで済む、となれば時間やお金、体力も消費せず手軽にできます。
しかし、どのタイミングで除草すべきか。メリット、デメリットにつてさまざまな疑問が生まれてきます。今回は、塩の除草方法とその注意点についてご紹介します。
目次
塩をまいて除草する!効果はあるがデメリットもあり
塩をまいて除草すると効果はありますが、実はメリットの裏にはデメリットが隠れているのです。最初に、塩でなぜ除草ができるのか。楽に済ませられる反面、見逃してはいけないデメリットについてのまとめになります。
なぜ塩で除草ができるの?
塩で除草がなぜできるのか、考えてもなかなか頭が働きませんよね。そこで、なぜ塩で除草が可能なのかというと……土の中には水が含まれています。その水に塩という異物を入れることによって、土の中の塩分濃度が高まることにより除草ができる仕組みになっているのです。
塩除草のリスク
土壌にまいた塩は、微生物などによって分解されることはありません。つまり、ほぼ一生その土は塩分を含んだままになってしまいます。除草後にその土でなにか植物を栽培しようとしても、育つことはできません。
また、その土に含まれている塩分が雨などで川に流れてしまったら、生態系を壊してしまいます。なぜなら淡水魚は塩分に対して耐性がないからです。
塩による除草には、このようなリスクがあると必ず頭に入れておきましょう。
塩で除草をしたい!手順について
この章では、実際に塩で除草する方法をご紹介します。また、作業中の注意点も解説していきます。ぜひ参考にしてください。
塩は国産の海水塩
リスクのある塩除草ですが、塩の種類や手順通りにおこなえば、安全に除草が可能です。初めに肝心なのは、どの塩を選ぶかです。この塩選びがとても重要です。
塩は必ず国産の海水塩を使用してください。国産の海水塩はインターネットでも購入が可能です。海水塩に含まれているミネラル成分が土に浸透して、より植物が生長しやすくなる効果があります。海水塩を用意しましたら、次は手順について確認していきましょう。
草を減らすためには、土の塩分濃度を上げることが重要になっていきます。塩のみまくのも効果的ですが、さらに効果を得たいのであれば海水塩と水を混ぜてまくのもおすすめです。このとき、水は少なめに入れるといいでしょう。ベストな濃度は、3.5%程度です。それ以上濃く作りたい場合、5%ほどの濃さにしましょう。
手順・気をつける点
塩や塩水をまくタイミングは、雨が降っていないときにしましょう。もし、雨が降っている最中にまいてしまうと、雨に流されてしまうおそれがあるためと、中和を起こして効果が通常より薄れてしまうためです。
ずっと生え続けている草には、いったん草を抜きリセットしましょう。抜いたところに塩・海水塩をまきます。また草が生えてきたら同じように抜き塩をまいてください。3~4分程度で塩が溶けていきます。その後、約1週間で草が枯れ2~3カ月の間は、雑草が生えてくる心配はないでしょう。
苗など植物が植えている状態のときは、5㎝以上余裕をもってまいてください。もし、植物に塩が掛かってしまったら、水で洗い落とすようにしましょう。
【安全除草】薬剤を使わない塩以外の除草方法
上記では、「塩を使った除草方法・リスク」についてまとめました。この章からは塩以外での除草方法をご紹介していきます。
お湯
はたしてお湯で雑草が除去できるのか……?と疑問に思いますよね。結論から言うと、除草は可能です。しかし、表面のみの除草ですので、また新しく芽吹くおそれがあります。身近に用意できるものですが、やけどには注意して行いましょう。
お酢
お酢での除草も、半信半疑になってしまうものです。しかし、お酢は塩やお湯より気軽にできて効果も高いです。お酢の使用方法は、スプレー容器にお酢を入れて少量の洗剤を混ぜることによって、お酢が雑草に付きやすくなります。
気軽にできる反面デメリットは、使用する範囲が広いと多量のお酢が消費されてしまうことと、金属などコンクリートが侵食してしまうおそれがあります。
重曹
重曹(炭酸水素ナトリウム)は、塩・お湯・お酢といった日常的に使うものではないので、家に置いてあるご家庭は少ないかと思います。しかし、重曹は上記の調味料などよりとても除草に効果抜群です。臭いなども気にせずおこなえます。しかし、浸透性は除草剤より落ちてしまいます。環境に影響を出さずに雑草を枯らすものとなると、重曹が一番よいのではないでしょうか。
【薬剤】除草剤もうまく利用してみる
前の章で挙げた日常で使用しているものでの、除草方法でおこなっても「効果がいまいちだな……」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、除草剤の登場です。除草剤には、2つの種類があります。その2種類の特徴をご紹介していきます。
液状タイプ
このタイプは、即効性があり「草が伸びきってしまった……すぐにでも、枯らしてしまいたい」という方に最適です。どの薬剤も基本的に何週間か放置してからでないと新しく植物を植えたりできませんが、この液状タイプは日を開けずに植えられるのが魅力的です。
使用方法については、葉や茎など雑草全体にかけましょう。雑草全体にかけて効果が発揮するものなので、土にかけても効果は表れません。液状タイプは雨に弱いので雨が降った後や、雨が降っている最中は液状タイプによる除草作業は控えましょう。
顆粒タイプ
「一時的な除草じゃなくて、雑層を生えなくしたい!」という方には顆粒タイプがおすすめです。顆粒タイプは、液状タイプと違い、雨が降った後などに使用します。土に顆粒タイプがなじみ、染み込むことで根っこからの除草が可能になります。注意すべき点としては、しばらくの間植物を植える予定がある場合は使用ができないことです。使用してしまうと、後で植えた植物も育たなくなってしまいます。
除草が終わったら予防対策もセットでおこなう
除草作業が終えた後も、とても重要です。せっかく作業をしたのに「すぐに生えてきた……」では、元も子もありません。除草が終えたアフターケアをしっかりとおこなう必要があります。
防草シートを使う
除草後に、防草シートを敷くことによって、草取りの手間が省けます。そのうえ、持ちも長く約5年は効果を発揮してくれます。しかし、防草シートは敷くときには以下のような注意が必要です。少しの隙間ができてしまったら、そこから雑草が生えてしまうおそれがあります。そして、防草シートは基本的に黒色ばかりなので景観をきにする方であればシートの上にカモフラージュとして、砂利をおくといいでしょう。
砂利を敷く
砂利を約3~5㎝ほどの厚さに敷けば、3~5年という長い期間草取りとさよならできます。しかし、年数が経つにつれて次第に石の重みで地面にヘコミができてしまいます。それが原因で雑草が生えてくることも……。もうひとつが、砂利の上に落ちてしまった葉っぱなどの掃除です。ほうきでは掃きづらく、なくなく拾わなくてはいけません。
水で固まる土を利用する
水で固まる土は、その名の通り水をかけると固まるという優れもの。これは、土でできたコンクリートのようなもので、草取りとは無縁になれるといっても過言ではありません。色も土色なので、お庭などに使っても景観を損なうことがありません。しかし、素人でこの土をきれいに水平に敷くというのは難しいものなので、業者に依頼を出すなどがいいでしょう。
業者をうまく利用する
上記にあげた通り、除草やその対策は時間が掛かってしまいます。中には、自分でしたくない。という方もいるかと思います。そんな方は業者に依頼を出してみるといいでしょう。業者は除草のプロですので、ご家庭に合った除草や対策をおこなってくれます。そして、対策した後についてもよりよい方法を教えてくれるでしょう。
まとめ
今回は、塩での除草方法や他の身近にある物での除草に薬剤、対策についてまとめました。いかがでしたか?自分にあった、除草スタイルは見つかりましたか?ご家庭により、それぞれ重要視しているものが違ってきます。
それぞれにあった、除草方法や対策がもっとも効果的です。「除草する時間がない!」「除草はしたいけど、自分ではしたくない」「うまくできるか不安……」という方は、業者に相談してみましょう。
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