雑草に強い花はどれ?グランドカバーとしても人気の品種を紹介!
お庭の景観をきれいに保つうえで、大敵となるものが雑草です。雑草対策にはさまざまな方法がありますが、そのうちのひとつにグランドカバーを植える方法があります。
雑草に強い植物を植えることで、お庭の景観を整えるという方法になるのですが、グランドカバーには花が咲くものもあり、バラエティに富んだお庭づくりが可能です。
本コラムでは、グランドカバーについて、役割や多様な品種などの詳しい情報をご紹介します。
目次
雑草に強い花として注目!グランドカバーとは
丁寧にお手入れをおこなうお庭にとって、邪魔な存在となるものが雑草です。除草剤をまいたり防草シートを敷いたりすることで防ぐことはできますが、できればよりお庭を彩るように雑草対策をおこないたいものです。
そこで注目していただきたいのが、グランドカバーを用いた方法です。ここでは、グランドカバーの役割と適した場所、そしてグランドカバーの種類について解説します。
グランドカバーとは
グランドカバーとは、地面をおおうために植える植物のことをさします。植物で地面をおおうことによって、景観を整えてお庭に明るい印象を与えることが可能です。
また、グランドカバーがある場所は、地面に日光があたらなくなるため、ほかの雑草が生えにくくなるのです。さらに、グランドカバーが抑えとなって、風が強い日の土ぼこりや雨の日の泥はね防止にもなります。
グランドカバーに向いている場所は?
グランドカバーはあらゆる場所に植えることができます。絨毯のようにお庭一面に植えることもできますし、花壇や通路の隙間にちょっとしたアクセントとして緑を入れてもよいでしょう。
人が踏んでも問題ないような丈夫な品種であれば、植えてはいけない場所や不適切な場所というのは特にありません。
グランドカバーの種類
グランドカバーになる植物には、大きくわけて4つの特徴があります。
・常緑性
常に葉が緑色をしている植物のことです。季節に関係なく、青々とした植物を見ていたいという方におすすめです。
・多年草
季節によって枯れることはありますが、毎年新しい芽を出して、何年も成長を続ける植物です。花を咲かせる種類もあり、色とりどりのお庭が楽しめます。
・ハーブ
収穫して食用にしたり、お茶などに加工したりできる、香りのある薬草です。常緑性のものや多年草もあります。
・耐久性が高い
グランドカバーはお庭や玄関周りなど、人通りの多い場所に植えることがあります。人が踏んでも弱ったり枯れたりしないような耐久性の高い種類もあります。
ご紹介したように、グランドカバーの種類は数多く存在します。より具体的に、どのような植物があるのかを知り、見た目の特徴や選ぶポイントなどもおさえておきましょう。
雑草に強い花!花を咲かせるグランドカバーの品種
グランドカバーには花が咲く種類があります。花の色や大きさなどによって、お庭の雰囲気は大きく変えることも可能です。花が咲くグランドカバーにはどのような品種があるのか、代表的な5種類をご紹介します。
ヒメイワダレソウ
6~9月に花を咲かせる多年草です。多少の踏み付けには強いので、日あたりのよい場所であれば、人通りの多い場所一面に植えてもよいでしょう。
1本の茎に小さな花がいくつも集まって咲きます。色は白とピンクがあり、生え方にはばらつきがあるので、自生した植物のように見立てることもできます。クラピア
ヒメイワダレソウとイワダレソウを交配してできた品種で、5~10月に花を咲かせる多年草です。クラピアも踏み付けに強く、お庭一面に植えても問題のない品種です。
白やピンクといった花の色や花の咲き方はヒメイワダレソウと同じですが、花びらがやや波打ったような形をしています。公園などのグランドカバーとしてよく使われています。
クリーピングタイム
6~8月に花を咲かせる多年草です。多湿を嫌い乾燥に強いので、水やりの手間が面倒な方におすすめです。ピンクと紫の間の色をしていて、ひとつの茎にいくつものつぼみができるので、ヒメイワダレソウやクラピアのように小さな花が集まって咲きます。葉の形が丸くなっていてかわいらしい見た目をしているのも特徴的です。
芝桜
4~5月に花を咲かせる常緑性のグランドカバーです。ピンクや紫など、さまざまな色の花が咲き、桜の花のような形をしています。
葉をおおうほどに密集して花が咲くので、色の異なる芝桜を一面に植えて、色鮮やかな絨毯のようにお庭をデザインすることができます。
リシマキア・ヌンムラリア
5~6月に花を咲かせる多年草です。黄色い花を咲かせるのですが、葉の色も黄色や黄緑といった明るい色をしていて、お庭に明るい印象を与えるでしょう。
日陰には弱いですが、丈夫で鮮やかな種類なので、お庭一面に植えても問題ありません。また、寄せ植えに人気の植物なので、小さな隙間などにアクセントになるよう植えてもよいでしょう。
グランドカバーをご希望の方のなかには、花は不要だという方もいるでしょう。花の咲かない品種もありますので、そちらもみていきましょう。人気が高いグランドカバーの品種はほかにも!
花で彩るのではなく、一面を緑の絨毯にしたいという方は、花が咲かないタイプのグランドカバーがおすすめです。
ここでは、花が咲かないタイプのなかから、人気のグランドカバーの品種を5種類ご紹介します。リュウノヒゲ
細長い葉が密集して生える常緑性の多年草です。踏み付けには弱いので、人が歩く場所には不向きな種類です。ツヤのある濃い緑色の葉は存在感があり、庭石の隙間に少量生えているようなアクセントによいでしょう。
アイビー
モミジのような葉の形をした常緑性のツル性の植物です。地面を這うように広く成長し、そのまま建物の壁にまでツルを伸ばすこともあります。葉の色は、全面緑色のものから、白い模様がついたものやマーブル模様まで、さまざまな種類があります。
ハツユキカズラ
不規則に若い芽が白く染まる常緑性の植物です。日陰や湿った土壌に強いため、育てやすいといわれています。緑色の葉のなかに白い芽があるという独特な見た目は寄せ植えにも人気があり、玄関周りや庭石の隙間に植えるグランドカバーにおすすめです。
ディコンドラ
地面を這うように成長する常緑性の多年草です。小さな葉をいくつもつけて広がり、鉢植えやお庭を一面緑に彩ります。しかし、踏み付けに弱く、人の歩く場所での栽培が不向きなので、隙間を埋める程度のグランドカバーとして植えるとよいでしょう。
ワイヤープランツ
観葉植物としても人気の高い多年草のグランドカバーです。細長いワイヤーのような茎に小さな葉をたくさんつけるかわいらしい見た目をしています。繁殖力が強いので、人が歩く場所に絨毯のように植えても問題なく成長します。
ご紹介したグランドカバーをきれいに保つには、正しいお手入れが不可欠です。どのように管理すればよいのかも、種類とあわせて覚えておきましょう。
グランドカバーは育ちすぎに注意!
グランドカバーは、雑草対策として用いられるものなので、雑草と同じく繁殖力の高い植物がそろっています。つまり、正しい管理をおこなわなければ、雑草と変わらない状態になってしまうおそれがあるということです。
そのため、せっかく植えたグランドカバーが台なしにならないよう、正しい管理方法を覚えておきましょう。
グランドカバーの管理方法
グランドカバーに適しているといわれている植物は、繁殖力が強くあらゆる環境で成長することのできるものが多いのです。
お庭や玄関周りの隙間などからはみ出るような葉はこまめに刈り込むようにしましょう。また、成長が早い植物や、広範囲に広がりやすい植物は、広がってほしくない場所に防草シートを敷いておくなどの対策が必要です。
防草シートは、地面をおおうことで日光を遮断し、雑草が生えないような環境をつくります。ただし、防草シートの場合は、グランドカバーのように成長することがないので、シートを敷いた範囲にのみ効果を発揮します。この違いを利用して、グランドカバーの管理に利用することができるのです。グランドカバーを放置していると
繁殖力の強いグランドカバーは、あっという間に成長してお庭の外や、ツル性のものは建物にまで伸びてしまうおそれがあります。
そして、グランドカバーが成長している分、ほかの植物の栄養がグランドカバーに奪われています。周囲に大切に育てている植物がある場合は、グランドカバーの管理不足で、枯れてしまわないように、しっかりとお手入れをおこないましょう。
また、放っておくと長さが出たり、土を介して隣家のお庭にまで成長したりするような種類は、ご自宅だけでなく近隣のお庭まで荒れる原因になるおそれがあります。近隣の方とのトラブルに発展する前に、刈り込みなどをしてグランドカバーの成長を抑えましょう。
管理が難しい場合は業者に依頼
お庭にグランドカバーを導入する場合、グランドカバー用の植物を成長させるためのお手入れはあまり必要ありませんが、美しさを保つためのお手入れが必要です。定期的にお手入れをしたくても、体が不自由な方や毎日忙しく過ごしている方など、管理が難しい場合もあるでしょう。
そのようなときは、無理して自分でお手入れせず、業者に依頼しましょう。グランドカバーの成長具合を見ながら、季節や状態に応じて、適した方法でお手入れをおこないます。
グランドカバーが傷んでいる場合の対処法などを相談することもできるので、早めの依頼をおすすめします。業者選びは、弊社にお任せください。
お住まいの地域などを考慮して、迅速に対応可能な業者を手配します。相談窓口にていつでもご相談を受け付けておりますので、お電話にてお問合せいただき、不安や疑問を解消して業者への依頼をおこなってください。
まとめ
雑草対策として有効なグランドカバーは、たくさんの種類があり、植える場所を選ぶものからあらゆる場所に適応するものまで目的に合わせて幅広い使い方が可能です。
花が咲く植物もあるため、雑草対策をしながらお庭を明るく彩ることができるのも特徴のひとつです。しかし、お庭の景観や土ぼこり防止などのメリットがある反面、成長が早くこまめな管理をしなければならないというデメリットもあります。
お庭の広さや周囲の環境、グランドカバーを植える際の注意点などを踏まえて、ご自身に合った雑草に強い花を見つけましょう。
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