抜いても抜いてもまた生える!芝生に生える雑草の対処法を教えて!
ご自宅のお庭に生えた芝生の雑草、ついついほったらかしになっていませんか?植えはじめはキレイでも、だんだんと雑草が生い茂り気が付けば手の付けられない状態に、というケースがよくあるようです。
草取り鎌で地道に雑草を刈り取るのも、かなり骨が折れる作業ですよね。面倒な雑草は「除草剤」を使えば楽に除去することができます!今回は雑草の状況にあった除草剤の選び方や、芝生をキレイに保つ方法をご紹介いたします。
芝生に生えている雑草を完全除去する方法
芝生の雑草を完全に除去できないものか、と日々悩んでいる人は多くいらっしゃるのではないでしょうか?その悩みは除草剤で解決できます。しかし、雑草の状況に合っていない除草剤の使い方をしてしまうと、逆に状況を悪化させてしまうこともあるかもしれません。
◆雑草の状況に合った除草剤を使用する
除草剤と一口にいっても、除草剤にもさまざまな種類があります。それぞれどのようなまき方をするのか、どのような種類の雑草に効くのかなど、細かな違いを把握しておかなければなりません。どのような種類の除草剤があるのかを知ることで、効率よく芝生の雑草を除去することができるのです。
◆「非選択性除草剤」と「選択性除草剤」
まず見るべきなのは、除草剤が「どんな種類の草に効くのか」です。適した種類の除草剤を使わなければ、効果を発揮できないかもしれません。除草剤の効き方は大きく分けて2種類「非選択性除草剤」と「選択性除草剤」があります。
「非選択性除草剤」は、草であればなんでも枯らしてしまう、種類を選ばない除草剤です。どんな種類の雑草も同じように除去することができるので、一見手軽に見えますが、このタイプの除草剤は雑草だけではなく、残ってほしい芝生の草をも枯らしてしまいます。
非選択性除草剤は芝生には使えないのか、といえばそうでもありません。非選択性除草剤を無作為にばらまくのではなく、ハケなどで雑草に直接塗り込むことで、目的の雑草のみを枯らす、という使い方ができます。
それとは逆に「選択性除草剤」は、枯らせる種類が決まっていて、それ以外の種類の草には無害な除草剤です。このタイプの除草剤であれば、無作為にばらまいても芝を枯らすことはないでしょう。
しかし、注意が必要なのは「イネ科の雑草」を除去したい場合です。芝生の草はイネ科に含まれており、イネ科の雑草と同じように枯れてしまう危険があるかもしれません。
ですが、近年ではイネ科の雑草のみを枯らし、芝生の草には無害な除草剤も開発されているようです。しかし、芝生に使えるという除草剤でも、「日本芝には無害・西洋芝は枯らしてしまう」という場合もあります。いずれにせよ、事前にしっかりと確認することが必要でしょう。
◆「茎葉処理剤」と「土壌処理剤」
除草剤をどんなタイミングで使おうとしているかによっても、適した種類が異なります。これも大きく分けて2種類「茎葉処理剤」と「土壌処理剤」があります。この2つの違いも、しっかりと理解しておく必要があるでしょう。
「茎葉処理剤」は、すでに芝生に雑草が生い茂っている状態で使うべき除草剤です。植物の茎や葉から除草剤を浸透させる仕組みになっており、成長しきった雑草によく効くでしょう。
「土壌処理剤」は、成長した雑草ではなく、これから生えてくる雑草の芽や根を除去する除草剤です。これから芝生を整えるという時や、雑草が生い茂る季節が来る前などに、あらかじめ撒いておくと、大きな効果を発揮することでしょう。
芝生に雑草を生やさないようにする方法
除草剤を効率よく使用することによって、鎌などで刈り取るよりも楽に、芝生の雑草を処理することができます。ですが、そもそも雑草が生えてこないようにする対策はないのでしょうか。この章では雑草が生える前におこなう、芝生を常にキレイに保つ方法をご紹介いたします。
◆芝生を密な状態に保つ
芝生の草がもつ「アレロパシー効果」というものをご存知でしょうか。この効果は他感作用とも呼ばれるもので、アレロパシー効果をもつ植物からは、他の植物の生長を妨げる化学物質が放出されているといわれています。
芝生を常に密な状態に保つことで、アレロパシー効果の作用が強くなり、雑草が生えにくい芝生が出来上がるのです。また、芝生の種類によっても、アレロパシー効果の強弱があるので、強いアレロパシー効果をもつ種類を育てれば、より雑草に強い芝生を作ることができるでしょう。
また、夏芝と冬芝をそれぞれ育てて、1年を通して雑草が入り込む隙を与えないようにするのもよいかもしれません。この方法をオーバーシーディングといいます。
◆秋以降の芝の肥料を控える
高麗芝など一部の種類の芝生は、秋から冬にかけての期間は休眠期に入ります。雑草がすでに多く発生してしまっている場合、芝生が休眠期に入っている秋から冬に与えられた肥料は、芝生ではなく雑草の栄養になってしまうのです。
ですので、雑草がすでに多く発生している芝生には秋からの肥料を控えるべきでしょう。逆に、よく手入れされている生育順調な芝生の場合は、秋の肥料は春からの芽吹きを良くすることができるので、肥料を与えても問題ないかもしれません。
◆「土壌処理剤」で雑草の成長をストップさせる
除草剤のひとつである「土壌処理剤」は、まだ生える前の雑草の芽や根に作用する除草剤です。土壌処理剤をあらかじめ、雑草が芽生える前の春ごろにまいておくことで、雑草が芽生えてくるのを事前に防ぐことができるでしょう。また、秋口などの芝張りの時期に土壌処理剤をまいておくのも効果的だといわれています。
雑草除去がうまくいかない?そんな悩みの解決策は…
「自分の家の芝生にどのような除草剤が適しているのかよくわからない……」「予防対策をしてもうまくいかない」「そもそも自分で雑草対策をするのも面倒」という場合には、芝生の雑草駆除を業者へ依頼するのを検討してもよいかもしれません。
◆信用できる業者に雑草駆除を任せよう!
雑草駆除業者と一口にいっても、調べてみるとさまざまな業者があります。残念ながら、中にはずさんな仕事をしていたり、相場よりも高い料金を請求する業者もあったりするかもしれません。
見積もりで連絡を取ったときの対応などで、信頼できる業者かどうかをしっかりと判断することが大切です。真摯に要望を聞いてくれる業者を選びましょう。
◆業者に依頼するメリットって?
雑草の種類によって適した除草剤が異なる、とはいっても、一見しただけでは雑草の種類が判断できないという人も多いのではないでしょうか。雑草のことを知り尽くしている業者であれば、正しい知識で効果的に雑草駆除をしてもらえます。
また、非常に手間のかかる雑草処理を業者にやってもらえば、その分、他のことに時間を使うことができます。「忙しくて芝生の手入れをしている暇はないけれど、雑草で汚くなるのは気になる……」という人にとって、雑草駆除業者へ依頼するのは魅力的な選択肢といえるでしょう。
◆よい業者を選ぶポイント
よい業者を選ぶために見るべきポイントは、「駆除の方法」と「料金形態」です。特に料金に関しては、念入りに事前確認をするべきポイントです。
作業の料金は、業者によって面積別で設定されていたり、時間当たりの料金が設定されていたりなど、さまざまな設定がされているようです。作業料金に、薬剤や道具の費用、出張費などを加算して合計料金の見積もりが出されます。
できれば複数の業者で見積もりをとって料金の相場を知り、作業内容なども併せて検討して、最も信頼できる業者を判断するとよいかもしれません。雑草駆除の方法も、さまざまな方法に対応できる業者であれば、自分のお庭の芝生により適した駆除方法を提案してもらえることでしょう。
まとめ
芝生に雑草が生い茂ってしまった時には、除草剤を使って雑草駆除をするのが効果的です。除草剤は種類によって使い方も異なるので、自分のお庭の芝生に合った除草剤と、正しい使い方を把握しておくことが大切です。
また、常に芝生を密な状態に保ったり、肥料や土壌処理剤をうまく使ったりすることで、雑草の発生を事前に予防しておくこともできます。けど、常に芝生の手入れをしておくのも非常に手間がかかるものですよね。
もし、自分でうまく雑草除去ができなければ、雑草駆除業者に依頼するのを検討してみてはいかがでしょうか。
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