姫高麗芝の手入れ|特徴や張り方・日ごろの除草も忘れずに!

姫高麗芝の手入れ

ひとことに芝生といってもたくさんの種類があり、姫高麗芝(ヒメコウライシバ)もそのうちの1種類です。芝刈りや、水やりなど、いろいろな世話をする必要がある姫高麗芝。芝としてどのような種類なのか、特徴を理解したうえで手入れをしていきましょう。

ここではまず、芝生のほかの種類を見ていくことで、姫高麗芝の特徴を理解していきます。そのあと、芝の張り方や世話の方法を詳しく紹介していくので、育てるときの参考にしてみてください。また、芝の管理を業者に依頼した場合の相場料金についても解説しているので、業者依頼を検討中の方はぜひご覧ください。

芝生の種類「日本芝・西洋芝」と特徴

芝生には「日本芝」と「西洋芝」という分類があります。日本芝は日本原産の芝で、西洋芝はそれ以外の輸入された芝のことをいい、名前や原産地だけでなく、それぞれ育ちかたに大きな違いがあるのです。

ここからは、芝には種類ごとにどのような違いがあるのかを解説していきます。ここでの紹介をふまえたうえでなら、姫高麗芝が芝全体で見るとどのような特徴をもっているのかがわかりやすいでしょう。

芝生は暖地型と寒地型がある

芝生は暖地型と寒地型がある

暖地型は、あたたかい気候に適応した芝、そして寒地型は、冬などの寒いときでも生きられる低い温度に適応した芝です。日本芝の品種はすべて暖地型なので、日本芝と西洋芝の分類は、暖地型、寒地型の分類とも重なります。しかし、西洋芝のなかには暖地型のものもあるので、以下で紹介する分類を詳しく見ておいてください。

■寒地型芝生
寒地型の芝生は、一年中をとおして葉が枯れて茶色になることがありません。東北より北の地域や、標高が高い場所など、気温が低い地域で育てるのに向いています。気温が0度でも枯れることはなく、15度から20度の環境で生長します。そのかわり暑さには弱く、夏に枯れてしまうことがあります。

また、日本の多湿な環境が苦手な種類がほとんどです。そのため、日本の関東以南などの地域では、土壌を寒地型に対応できるように水はけよく改良しなければなりません。

■暖地型芝生
暖地型は、暑さに強い種類で、日本芝と、西洋芝の一部がこれに当たります。4月から伸び始め、7月と8月には盛んに成長し、11月以降は茎葉が枯れて茶色になり、また次の3月ごろから芽吹きます。関東から沖縄までの地域で育つ種類です。

気温が15度以上のときに発芽し、20度から25度のときに葉が成長します。あたたかい時期は世話を必要としますが、枯れてからは雑草を摘むことくらいの簡単な世話になるので、寒地型の芝と比べて世話がしやすいといえます。

日本芝は3種類

日本芝は、「野芝(ノシバ)」、「高麗芝(コウライシバ)」、「姫高麗芝(ヒメコウライシバ)」の3種類がもっとも一般的です。このほかにも品種改良されたものなどが数多くあります。しかしながら、よく選ばれているのはもともと野生だったこの3種類です。

日本芝は暖地型芝生に分類されるので、あたたかい地域に向いています。関東より南の地域が主な生育地ですが、野芝に関しては寒さに強いため、東北地方でも生えます。気温と湿度が高い環境に強く、西洋芝と比べると葉の成長がやや遅いので刈り揃える頻度が少なくてすむ、育てやすい芝です。

西洋芝は2種類

日本でよく育てられている西洋芝は2種類があります。「バミューダグラス」と「ブルーグラス」の仲間です。それぞれの特徴を確認しましょう。

■暖地型の代表:バミューダグラス類
バミューダグラスは日本語ではギョウギシバと呼ばれます。日本芝が属する「シバ属」とは違い、「ギョウギシバ属」の植物なので、厳密には別の植物です。しかし、地面を緑化するときに芝と同じように使われるため、芝として扱われています。

繁殖力や乾燥にも強く、成長させるだけであれば何もしなくても増えていくので制御がむずかしい種でもあります。地下で太い茎を水平にのばして繁殖する性質があるので、放っておくとどんどん広がってしまいます。育てるときは芝刈りだけではなく、広がらないように仕切りを地中まで差し込んでほかの地面と区切るなどの対処が必要となるでしょう。

■寒地型の代表:ブルーグラス類
北海道や東北地方でとくに使われている種で、牧草などにもなります。九州でも植えられており、沖縄以外の日本全国で育てることが可能です。

芝を植えは、特徴と世話の方法がわかったうえでする必要があります。それぞれ必要な世話は違うので、困ったら芝の管理ができる業者に依頼してみるのがよいでしょう。

弊社では、業者紹介を通じて芝のお世話などさまざまな作業をサポートいたします。芝に対応できる数多くの業者と提携しておりますので、困ったときはまず無料の電話相談窓口からご相談ください。

姫高麗芝の手入れ方法と張り方

ここからは、手入れのはじめの一歩である「芝張り」から、植えた芝の手入れの方法までを解説していきます。芝張りには、種からまく方法と、芝のマットを購入してタイルのように張る方法の2とおりがあります。それぞれについて説明します。

芝生の基本的な張り方

芝生の基本的な張り方

芝の張り方は西洋芝か日本芝かによって変わります。それは芝の販売方法が異なるからです。西洋芝は一般的には種で売られているので、育てる際には種をまきます。一方、日本芝はマット状のものが売られてあるので、こちらを植え付けます。

【張り方1】種まき
種まきで気をつけてほしいのが「時期」と「土づくり」の2点です。時期は、寒地型であれば4月から9月の間に種まきができます。西洋芝の発芽気温が15度で、22度以上の日が続くと枯れるおそれがあるということを考えると、種まきはとくに4月から5月までがおすすめです。

土壌は、深さ15センチまでを水はけのよい状態にするのが理想的です。深さ15センチまで耕して、大きな石などを取り除きます。耕した土の上に「目土(めつち)」という土を敷きます。

その地面の平らにならして、水たまりができないようにしたら、種をまきます。このとき、竹ホウキなどで地面に線を引いてからまくと、しっかりと土のなかに種を入れることができます。種をまいたら、その上からフルイやザルなどを使って薄く目土をまいて完了です。

【張り方2】マット状のものを使う
日本芝の多くは、もうすでに発芽した若い芝が、縦横30センチほどの四角い面に切り分けられて売られています。とくに高麗芝と姫高麗芝は、種の発芽する確率が低いため一般的には流通していないので、「芝圃場(しばほじょう)」という広大な芝の畑でマット状のものが生産されています。

高麗芝や姫高麗芝を庭に張る場合は、このマット状の芝を購入してします。日本芝は3月からが成長期なので、張るのには3月から6月が適しています。張るための芝は、この時期に間に合うように用意しておきましょう。

姫高麗芝の特徴

姫高麗芝は葉の太さが2ミリ以下で、葉の密集度も高い種類です。生育する環境は高麗芝と似ていて、関東以南のあたたかい地域になります。ただし、姫高麗芝は生長の速度が速いので、世話を頻繁にする必要があり、世話はむずかしめだといえます。

姫高麗芝の植え方は2パターン

マット状の芝生にはいろいろな植え方があります。1枚ずつの間隔を開けて敷いたり、間隔を開けずに敷き詰めたりといったやり方があり、バリエーションが豊富です。ここでは、「ベタ張り」と「市松張り」という、対照的なふたつの植え方を紹介します。

■ベタ張り
「ベタ張り」では芝生をすき間なく敷きつめます。ほかの敷き方では間を空けて、何も植えない部分を芝の繁殖力に任せるのですが、ベタ張りでははじめからすべてを芝で埋めてしまいます。こうすれば、すぐにでも芝の庭を手に入れることが可能です。

■市松張り
「市松張り」は、芝を1枚おきに張っていきます。交互に芝と地面が来るように張るので、仕上がりはチェスのボードのような見た目になります。4月に市松張りをしたら、10月ごろには土だったところも芝で埋まるでしょう。

この植え方であれば、植えたい面積の半分の芝で、庭を作ることができます。芝を植えたい場所が広ければ広いほど、この方法で張るほうが材料費を節約できることになるでしょう。ただし、庭一面が芝に覆われるまで時間がかかるので、その点はデメリットといえます。

また、地面を芝で埋めてしまわないと、植えていない場所に雑草が生えてしまうことがあります。芝の場所が雑草に乗っ取られてしまうと、芝の育成が失敗することも考えられるということです。芝が地面を覆いつくすまでの草むしりも欠かさないようにしましょう。

芝生は定期的な手入れが大切

芝を植えたら、次は手入れをしなければなりません。芝生は、手入れを定期的におこなわなければ最悪の場合は枯れてしまうこともあるのです。手入れには水やりや草むしりのほか、芝刈りも含まれますが、芝刈りの際には短く刈り込み過ぎないよう気をつけなければなりません。短く刈ってしまうと、「軸刈り」をしてしまうおそれがあります。

軸刈りの「軸」とは、芝が成長するときに新しい細胞が作られる場所です。この軸は葉が生長するのに合わせて上のほうに移動していきます。芝刈りは、夏には10日に1回ほどの頻度で定期的にする必要がある世話ですが、長い間しないでいると、軸の位置が上にあがってきます。こうなった後に芝刈りをすると、軸を切り落としてしまい、芝が枯れてしまうかもしれません。

こうならないためにも、定期的なお手入れは大切なのです。この記事内では、姫高麗芝の正しい手入れ方法も紹介しています。しかし、もし世話を負担に感じる方は、定期的な管理を業者に依頼してみることも検討するとよいでしょう。手入れを忘れることも防げるので、弊社で業者を探してみてはいかがでしょうか。

姫高麗芝のお手入れ方法

芝の仲間のなかでの姫高麗芝の位置づけや、お手入れのむずかしさがわかってきたところで、いよいよお手入れの方法を紹介していきます。ここで紹介する6つの作業は、姫高麗芝を育てていくには欠かせない作業になります。覚えていきましょう。

水やり

水やり

芝の水やりについては、「1回ごとに与える量は多く、回数は少なくする」ということを意識してください。雨の日を再現するように、1回にたっぷりの水を与えるようにしましょう。水が多すぎても根が悪くなってしまうので、季節に合わせてほどよくまくのが大切です。

葉が芽吹く4月ごろから梅雨の6月までは、日照りが続いて乾いたら水を与えるという程度で水やりします。芝から水分が少なくなると、葉が丸まって針のようになるので、乾いているかどうかは、葉の様子を見て判断しましょう。

梅雨の間は、水やりはいりません。7月後半から9月いっぱいは暑くなるので、毎朝水やりをします。10月以降は水やりの頻度を少なくしていき、11月から3月までは水やりは必要ありません。

水やりは、気温が低い早朝におこないましょう。気温が高い状況で水やりをおこなうと湿度が高くなり、芝にとってよくない環境を作ってしまいます。朝以外におこなうのであれば、夕方に日が沈み、気温が下がった後にしましょう。

肥料

肥料は芝用の肥料を使います。肥料には液体と固体のものがあり、それぞれ効き方がことなります。速効性が欲しければ液体のものを選ぶなど、状況にあわせて選びましょう。肥料の頻度は4月から8月までの間は月に1回程度おこない、それ以外の季節は必要ありません。

固体のものも液体のものも、芝全体にまくことに変わりはありません。個体のものであれば、肥料の説明書きに従って適した量をまき、その上から水をまいて土にしみこませます。液体のものは水で薄めてから散布しますが、散布用にジョウロや散布器を用意することになるでしょう。

芝刈り

芝刈りは、芝刈り機とバリカン、そして芝生バサミを駆使していきます。広い面は芝刈り機でカットし、バリカンは狭くて芝刈り機が入れない場所を刈るのに使います。芝生バサミは建物と接触しているところなどを安全に切るために必要です。

芝を刈るときは、何センチに刈るかを決めてから作業します。「軸刈り」を起こさないよう、芝の丈の3分の1の長さを切るようにし、2センチから3センチくらいに刈り揃えられるときれいな庭になるでしょう。軸切りとは深く刈り込みすぎてしまったときに芝が枯れる現象のことで、根元を切ると3分の1より下の部分を切ると起こりやすいので注意してください。

姫高麗芝の芝刈りは、8月から10月半ばまでは、10日に1回程度はおこなうことになります。それ以外の期間では、4月ごろから、2、3センチを保つ程度でおこなってください。

目土入れ

目土とは、芝用に使われる水はけのいいサラサラとした砂のことです。これから紹介する「エアレーション」や「サッチング」などの管理をしていると、芝の土壌の土が減ったり、土に起伏ができたりすることがあります。減った分の土を追加したり、起伏を埋めたりするためには、目土をまくとよいです。

エアレーション

エアレーションとは、芝生の表面から土のなかまでに穴を空ける作業のことです。穴を空けることで、空気が土壌に入るのを助けることと、地中で絡まることが多い根をほどよく断ち切ることができます。エアレーションをすると、空気中の酸素や窒素が土に溶けこむことによって、肥料をあげたときのように肥沃な状態になります。

エアレーションは、専用の穴空けようの針がついた「ローンパンチ」や「ローンスパイク」といった道具でおこないます。エアレーションは4月から5月、そして7月におこないましょう。芝生の水はけをよくすることができるので、とくに5月のエアレーションは梅雨対策として忘れずにしておきましょう。

サッチング

サッチングとは、芝生の根元に散らかっている枯れた葉や葉の切れ端などのゴミを取り除くことです。熊手(くまで)などの道具を使ってゴミを掻きだします。この作業は、冬の間の枯れ草が残っている春に1回と、芝刈り数回ごとに1回ずつ程度の頻度でおこなってください。

依頼するといくらかかる……?

お手入れは土地が広ければ広いほど大変になります。とくに夏場は毎日水をやり、芝刈りも頻繁にしなければなりません。芝の管理が大変だと感じる方は、業者に定期管理などを委託することもできます。

たとえば、業者依頼で「芝刈り」の代行をしてもらった場合、1平方メートル当たり500円程度が費用相場となっています。業者により値段設定はいろいろなものがあるので、この相場はあくまで目安ですが、参考にしてみてください。

芝刈りに対応できる業者をお探しのときは、ぜひ弊社をご利用ください。弊社には全国的に多くの業者が加盟しております。多数の業者のなかから、お客様のご要望にピッタリな業者をご紹介いたします。

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